最近映画ガンダムSEEDFREEDOMが絶賛上映中で話題を聞かない日が無いです。おれも2回観ました。
なので今回はその感想と考察をだらだらとしていきます。
最高だった
まず最高でした。SEEDの面白いところを全部やってくれた感じです。キラとアスランのぶつかり合い良し、笑顔のシン良し、アスランに対し狂犬と化すシン良し。
しかもライジングフリーダムとイモータルジャスティスが冒頭にしか出てこなかったのもよかった。現代に装い新たなSEEDメンバーを見たかった気持ちもありましたが、やっぱり見たいのはかつてのSEEDの続きだよねってことで、終盤は結局元々乗っていた機体を改修した機体にみんな乗ることに。
んで結局いつものSEEDって感じでよかったです。
終盤のギャグ
映画終盤にギャグがてんこ盛りで笑いました。シンの闇であるステラやシンの分身など、てかシンばっかじゃねえか!
このギャグが入るタイミングが、本当に全てが終わって後はなるようになるなってタイミングで、ギャグが全くシリアスな大筋のストーリーに干渉せずただの笑いどころとして機能してたのがよかった。
序盤のキラたちの重い雰囲気から、罠にハマり窮地に陥るコンパスが描かれ、そこから逆転していくぞ!と綺麗なストーリーしてたので、観てる側としてはその空気に熱中したかった。それで終盤もうここからはキラ達が勝つなってなり緩んだ所にギャグを差し込んだのが良い。
ストフリの金色パーツの扱い
ストライクフリーダムガンダムは関節が金色になっており、黒と青に少し赤の差し色が入ったフリーダムにさらに金を足すというゴチャゴチャした感じで、しかもよりによって関節が金色である所がちょっとダサい感じがあると評判でした。例えるなら黒スーツ着てる人が白いソックス履いてるみたいな(?)そういうワンポイントで損してる感じでした。でもメタルビルドは金パーツがふんだんに使われててかっこいいね。
しかし今回ラクスの追加武装を装備したマイティーストライクフリーダムガンダムは、金の翼を装備したことにより関節の金パーツが活かされる形にパワーアップされています。これよかったです。
第2のフリーダム強奪事件と新機体発売
作中でフリーダムが強奪されたという話と、ファウンデーションの化け物?とフリーダムがブラックナイツと戦う場面とそれに対するシュラたちのセリフがあります。これは初見では?でした。
とりあえずフリーダムが一回盗まれて、フリーダムがなぜかブラックナイツに倒されたことがあるんだーってのは伝わりますが、なんで??てかそれここで言う必要あんの?って思いました。
外伝みたいな小説には書いてあるんですけど、実は一度フリーダムが何者かに盗まれて暴走したのをファウンデーションが鎮圧するみたいな一件がありました。
これによってファウンデーションに借りがコンパス側には発生したよってことなんですけど、実際は本編を観ればわかる通り恐らく精神操作された人間によるフリーダム暴走で、その精神操作を起こしたブラックナイツたちが鎮圧したっていう芝居だと思われるのですが、これによりコンパスは元々のフリーダムは暴走の象徴であるとされたため使用ができなくなり、新しくフリーダムを作る必要があったと。それがライジングフリーダムでした。
ここまで聞いて、本編で説明しきれなかったことを小説で説明してまでもライジングフリーダムあるのかよ?と思ったかもしれません。おれはあんまりライフリを入れる必要は無くないかと思いました。
これはメタ的な話で、実際は映画のプロモーションのためにライフリとイモジャという新機体を前もって発売することと、元々乗っていたストフリたちを終盤に出すサプライズを隠すためだと考えられます。
よってライフリたちが居たおかげでおれたちは見事公式によって色々驚かされたわけです。いやー1本取られたねえ。
オルフェのセリフ
オルフェがキラに宣戦布告をした後ラクスと夜に2人で話すシーンがあります。そこではラクスに緊張を解くよう気遣う「私のことは月の作る影とでも思って」というセリフがあります。
割と何気ないセリフで、私のことは月の作る影のようなありふれた存在だと思って、気にせず楽にしてくださいねみたいな意味ととれます。しかしここで何で月の作る影というモチーフを使ったんだろう?とも思いました。草花みたいなどこにでもある自然なものを出しても良いものを。
恐らくこれはオルフェなりのアピールだったのかなと思いました。月は様々な文化において女性を象徴しるもので、この場合は女性というよりラクス個人を特定しているといっていいと思います。
影というものはどこにでもあるものかもしれませんが、月の作る影は言い換えれば月がある所に必ず現れる、逆に月無くして存在できないものでもあります。
よってオルフェはラクスがいる場所こそが自分のいる場所であると表現したいと考えられ、これはラクスへのアピールと同時にラクスと結ばれるために生まれた自身の存在を意味していると思います。