萌え萌えクロニクル

おふざけ ツイ(@HOSHI_NO_SHIHO)

【ネタバレ有】物語シリーズランキング後編

物語シリーズランキング後編です。前編では9位から6位までを紹介したので、今回は5位から1位までを紹介します。またいつものようにネタバレがあるので注意。

 

【5位】終物語上・中(全12話)

こちらの終物語は全編を通して面白かったです。むしろ美しいまであった。

まずおうぎフォーミュラで隠し部屋の怪異と対峙。この話だけでもうミステリーが成立してます。さらに当時の出来事の中核人物であった老倉育が復学し老倉の話になります。

老倉育の話は怪異は関わっていないのですが、ミステリーとしてはなかなか面白かったです。そもそも阿良々木が数学を学んでいた場所はどこだったのか、なぜ阿良々木に声をかけたのか、老倉の親はどうしたのかなど、良いミステリーをしてましたね。

最後のしのぶメイルも良かった。今まで阿良々木は2人目の眷属であると忍から語られてきましたが、そもそも1人目ってどんな人なのか、イマイチ人物像が明確ではありませんでした。今回それが明らかになり、さらにはそもそも物語シリーズが成立した理由も明らかになります。

最後の死屍累との決闘も面白かったです。ただ残念ながら、しのぶメイルにてセカンドシーズンのつばさタイガーでエピソードがなぜ阿良々木たちの街に来たのかを解明すると同時に、この決闘の後がつばさタイガー終盤に繋がっていることが明らかにされているので、つばさタイガーで阿良々木が生きているということはこの決闘の結末は…となってしまいます。

放送順に見たが故のセルフネタバレみたいなものを食らってしまい、頭の中で過去作の出来事と繋がる気持ちよさを感じる一方で、でもこれってこうなるんだよね?みたいな少し冷めた見方をしてしまいました。

神原と忍の会話はすごくよかったです。今まで忍はその年齢から含蓄があり、割と経験故の達観したキャラだったのですが、それが純粋な神原の気持ちに動かされるシーンは感動しました。

 

【4位】化物語

全編面白い。シリーズ最初の物語で、各回が主要ヒロインメインの話になってます。

ひたぎクラブでは怪異とは何なのかが解説され、なるほどそういう話ねと。まよいマイマイは割とミステリー寄りで、八九時のポップさに中和されつつもしっかりした話でしたね。

するがモンキーなでこスネイクも面白かったのですが、1番つばさキャットが面白かったです。

唯一羽川関係なく阿良々木と戦場ヶ原がデートするだけの回があるのですが、なんと父親同伴とかいうふざけたデートで笑ってしまいました。

ただデートプランにある天体観測が二人にとっては特別な意味を持ち、それによって化物語のエンディング曲である君の知らない物語の捉え方が変わった瞬間でもあり、良かったです。

ただこのデートが上手くいっているのがつばさキャットのテーマである恋愛を重くさせてますね。時系列的には傷物語猫物語(黒)、化物語で、化物語以前の2作品を見ると結構つばさキャットの捉え方が変わってきます。

そういう意味でも、化物語全編は怪異がばんばか出るし傷物語を観たあと捉え方が変わり二重に面白い、そんな物語でした。

 

【3位】猫物語(黒)

散々語られてきたゴールデンウィークの出来事の話なのですが、化物語傷物語でアピールされてきた羽川の異常さの理由が解明されます。

化物語以前の話なので基本的に阿良々木と妹と羽川しか登場しないのですが、障り猫とはどういう関わりをしてきたのかなど、化物語と繋がる部分があって、話としても面白いのでこの順位です。

傷物語を観た後だと、どうして羽川は阿良々木でさえも恐れ慄いた怪異と、血や臓器が飛び散る激戦をものともしなかったのかが、人間として異常であるとして語られるので、自分は傷物語視聴前後で観ました。

 

【2位】〈物語〉シリーズ セカンドシーズン

正直化物語よりも面白いです。つばさタイガーでは羽川視点の阿良々木不在の話で、羽川とブラック羽川の関わりが見れてよかったです。ミステリーというよりは、羽川自身の成長を描いた話だったですね。

まよいキョンシーはかなり悲しい話でした。今までの物語シリーズと違ってIFの世界を描いていて、八九時を助ける=世界滅亡とかいう一見繋がりのないことが実はかなり近いところにあったとか、八九時が生きているかそうでないかがそれぞれどういう意味を持つのかがわかって面白かったです。

なでこメドゥーサも話自体は全てを仕方なく受け入れている撫子が可愛く見えるだけで内容としては結構ヘビーでしたが、撫子と蛇のやり取りが面白かったです。またなでこメドゥーサは一応4話で終わりなのですが、結末は別で描かれるのでなでこメドゥーサだけではまとめられないです。

しのぶタイムはこれは見た当初はかなりヘイトが高まった話でした。内容としては突如現れた「くらやみ」という存在が阿良々木と八九時を消そうと迫ってくるのですが、実は「くらやみ」は怪異としての本能を失った怪異を消すためのシステムで、阿良々木ではなく八九時を狙っていたことが明らかになります。そこで八九時がまた迷い牛となり人々を迷わせ、怪異としての本分を取り戻すか、迷い牛を辞め怪異もどきとして阿良々木とともに「くらやみ」から逃げ続けるかを迫られますが、八九時がそのどちらも望まなかったため、地縛霊として成仏することを選び、結果八九時が消えます。

これ見た時、まず「くらやみ」の正体が判明し八九時と一緒にどこまでも逃げればいいじゃないか!と言う阿良々木が切なすぎましたし、自ら成仏を選ぶ八九時も悲しかった。最後のかみまみたも辛かったです。し、今後八九時は登場しないと思うとなんとも言えない気持ちになりました。

確かに、化物語では迷い牛を辞めた八九時がなぜ未だに現世にいられるのかは解明されていませんでしたしたが、それを解明するでもなく怪異を辞めた怪異を消す「くらやみ」とかいう設定を急に出して、八九時退場とかいう展開がちょっと当時は許せませんでした。

ひたぎエンドは最終盤直前まではめちゃくちゃ明るい反面結構エグい話では?と思います。

内容は金への執着が異常な貝木が戦場ヶ原の頼みをかなり低い報酬で引き受けるという貝木らしくないことを、いわば本人の善意によってやるという話で、貝木が戦場ヶ原へ持っていた想いの正体が語られ実は貝木は根っこまで腐っては居なかったということが明らかになります。

本人が金を第一とする理由も、なんか悲しいきっかけがあったんじゃないかと思わせるもので、貝木には素直に心から幸せになってくれと思ってしまいました。

実は戦場ヶ原の依頼は第三者から撤退するよう言われていたのですが、それを無視した貝木は依頼達成の帰り道で殴殺されます。頭を殴られ薄れゆく意識の中でその警告を思い返している貝木の姿は見てて辛かったです。

こういう今まで悪さだけを描かれてきたキャラが、後にその行動原理を解明され、一気に見方が変わると、簡単に応援したくなってしまうのが自分。貝木もその1人だったので、ここからもっと貝木を見せてくれ!そう思った矢先に彼は死にました。

しかしそんなことはありませんでした。ふざけんな!

するがデビルでは阿良々木たちが無事高校を卒業し、直江津高校の主要メンバーがいなくなり一人取り残された後輩の神原駿河が主人公になります。

序盤から驚かされるのが、なんと貝木は生きていたことです。流石に怪異に取り憑かれた男子中学生に殴殺されるような貝木泥舟ではないのか。生きていてホッとしたような、さっきまでの精神的ストレスをどうするんだとか、そんな複雑な気持ちになりました。

しかし総合的には貝木はなんか良い親戚のおじさん感出してくれてるし、神原も陰気なライバル相手に爽やかバトルしてくれて最高でした。

と、いうように長くなってしまいましたがセカンドシーズンはどれも面白かったです。よってこの順位とさせていただきます。また詳しい感想はこちら

 

【1位】傷物語三部作

面白いです。全部を2回ずつみました。

まずこの作品が面白いと思ったのが、ほとんど物語シリーズ関係無しに面白いところです。シリーズ時間軸的に考えて1番最初にあたるのでそうなのですが、専門用語だとか、詳細が語られない新キャラとか出てこなくて見やすいです。

また視聴者の目線が阿良々木と合っていて見やすいです。というか、見ていて気づかれるかもしれませんが、阿良々木が唯一の常識人です。

次に面白いと思ったのが、阿良々木の心情や思考の描写です。阿良々木が怖がっている様子や、怒っている様子などセリフでは表されない部分が非常に特殊に描写されていて、なんか伝わってくるのでぜひ観ていただきたいですね。

一応結構物語シリーズで一番グロテスクなので、視聴の際は気をつけてください。

また唯一の欠点がこちらの映画を見る方法がどの配信サイトでもレンタルしなくては見れない点ですかね。そこだけが残念ですが、帳消しにできるくらいには良い作品です。また詳しい感想はこちら