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おふざけ ツイ(@HOSHI_NO_SHIHO)

個人的好きアニメ映画4選

最近アニメ映画をよく観るので、これはおすすめしたいって思った映画を列挙します。

評価方法は主観によるもので、シリーズ通しで観ないと面白くないものから映画単体で観ても面白いものまでいろいろあります。

 

遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

あの遊戯王DMの映画です。当時の声優たちはそのままに進化した作画とカッコイイモンスターの3DCG、変わらぬ遊戯王の雰囲気があって良いです。

この映画の良い所は、遊戯王というカードゲームのアニメでありながら、どのカードの何の効果でゲームが進行しているかといった解説がほぼ無く、ほぼ一方的にこの効果発動!みたいに軽く説明してくれる程度でテンポがいいです。

映画の尺の都合もあるのでしょうが、モンスターの効果を端的にかつ遊戯王的に表していて良いです。例えばマシュマカロンというモンスターは①このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地からこのカード以外の「マシュマカロン」を2体まで選んで特殊召喚する。といった効果を持ちます。しかし特殊召喚などといった用語は使わずに破壊された時、マシュマカロンは分裂する!と言いながらマシュマカロンのカードを2枚見せています。

初代遊戯王は現代遊戯王ほどのシナジーが無く、カード1枚1枚のパワーで戦うことが多いです。この映画放映当時はブラック・マジシャンもブルーアイズもサポートカードが豊富でしたが、それを出すことなく遊戯たちがカードゲームしてるのは非常に良かったと思ってます。

また遊戯王はその人気からアニメ全てを見ていなくてもある程度のストーリーが知られているので、多くの人が楽しめると思います。

ただ他次元から戻り光の中から現れる城之内と、新型デュエルディスク発表会でのデッキを装填する遊戯、藍神の周りを2回転するカメラは笑ってしまいました。遊戯王DMのテレビアニメスタッフを多数集結させたらしいので、やはり当時のシリアスシュールな演出は狙ってやってるんでしょうね。

(ネタバレ考察)集団無意識と遊戯王

この映画では集団無意識という言葉が多くでてきます。集団無意識というのは民族や人種などを超えて普遍的に存在する思想や意識(死は怖いものだったり、食べ物を粗末にすることはタブーであるとするなどの考え)のことを指しますが、本作では童実野町のこの場所にはこういう人がいるなどといった、その場にいる人たちの変わらぬ日常や当たり前のことを指してるっぽいです。

なので次元の狭間に飛ばされた城之内は走りながら童実野町を思い起こし、集団無意識による街を作っていました。しかし最終的にアテムおぼろに出てきて救われます。

これはなぜなのかというと、童実野町にいる城之内や杏子たちはアテムのことをまだ引きずっていて、彼がいればどんなことがあっても解決してくれるはずだと期待しているからです。みんなそう思っていて、それが集団無意識になり、追い詰められた城之内が強く助けを求めた結果無意識に救ってくれる存在、アテムをイメージして、アテムを具現化、見事救われたということなんじゃないかと。

そして監督?が語っていますが、作中で遊戯は自立を、海馬と藍神は執着している人物として描かれています。つまり先程の城之内のシーンと併せて考えると、遊戯以外の人物はみんな集団無意識にアテムがいます。しかし遊戯だけは自立を目指しているためアテムのことを考えていません。その証拠に城之内に、無理にアイツのこと忘れなくていいんじゃないかと言われるシーンが序盤にあります。

物語最終盤でピンチの遊戯の元にアテムが来たのは、海馬にヤツを呼べと言われた遊戯がアテムを強く願ったため、集団無意識がアテムを作り出し、見事藍神を倒したということです。

考察は以上になります。もし既出でしたらすいません。

 

コードギアス 復活のルルーシュ

テレビアニメコードギアス反逆のルルーシュの続編にあたる話です。かなりご都合主義的な内容になっていて賛否両論ありますが、私は好きです。

まずコードギアスだけでなくどんな作品でもこの主人公陣営のキャラと敵陣営のキャラが手を組んだら最強だろみたいな、ぼくのかんがえたさいきょうのパーティを誰しもが考えると思います。実際それを可能にするために新たな敵を出して敵味方が一時的に共闘するような映画はありますしね。

コードギアスにおいてはそれがこの映画です。あのラストの後の世界はどうなってるのか?共闘したらどうなるのか?そういったものを色々詰め込みましたって感じです。

先程話しましたがこの映画は賛否両論あります。その賛否両論の正体はコードギアスをストーリー重視で観たか、キャラクターやロボットバトル重視で観たかという、コードギアスを見る側に寄るんじゃないかと思ってます。

この映画はキャラクターの描写やロボットバトルを重んじているが故に本編のストーリーが一部都合の良いように改変されているように感じる部分があります。最もその部分を正しく描こうとすると映画が成り立たなくなったりするので仕方が無いのですが、ストーリーを重視した場合気になってしまうでしょうね。

 

(ネタバレ考察)なぜルルーシュは勝てたのか

本作には時間を6時間巻き戻すという驚異のギアスを持った敵キャラシャムナが現れます。ギアスは精神に関与する能力であって現実世界に干渉するのはどうなの?って思うかもしれませんがそれは置いといて。

結論からいうとルルーシュを敵に回してしまった時点で詰んでいた可能性が高いです。ルルーシュは戦っていく内に時間遡行を繰り返されどの行動も先読みの後出しジャンケンをされて対策されてしまい追い詰められるのですが、ここで14の作戦を思いつきます。

この14の作戦にはシャムナが未来予知する能力の場合、精神を読む能力の場合など様々な可能性を考慮した作戦が含まれていて、C.C.がそのどれかをランダムに選ぶのですが、そのどれか作戦が遂行される度にシャムナは時間遡行をして対策をしていきます。

すると自動的にシャムナが対策をした作戦は失敗しますが、唯一シャムナの能力を考慮した、時間遡行をする能力者を相手にした場合の作戦だけが対策できずシャムナは負けます。

よってルルーシュを相手にした時点で時間遡行能力すら対策されてしまうため、ルルーシュを相手にしたシャムナは負けてしまうという、コードギアスらしい展開に。

考察は以上ですがやはり人気かつ考察する人が多いためもっと最もらしい考察があると思います。

 

傷物語 三部作

映画傷物語は三部作構成でちょっと長いです。しかし内容はかなり良いと思ってます。

一応物語シリーズなのですが、時系列的に物語シリーズの始まりということもあり、物語シリーズ初見でも楽しめると思います。

逆にアニメ物語シリーズを観てきた自分からすると化物語を観る前に観たかったなって思いました。それくらい本編の見方が変わると思います。

内容は前編通してホラーとシリアスとギャグエロのどれかしかありません。一人で観ましょう。

また最大の欠点がどこにも配信されてない所です。大人しくdアニメ等で500円程払ってレンタルしましょう。自分は中古のDVDを買いました。

 

新劇場版頭文字D 三部作

こちらも三部作でちょっと長いです。テレビアニメ頭文字Dが2014年に放送終了して2年後の2016年に第一部が上映されることもあり、イメージを刷新する意図があってか作画変更、声優変更、ユーロビート廃止などなど、目新しい作品に仕上がっています。

従来の頭文字Dファンからは賛否両論ありますが、個人的には結構面白いなと思いました。ただちょっと入場特典などが腐向け狙いすぎな感じがあってちょっと引いてしまいました。新規層を狙ってるんでしょうけども。

本作は映画三本使って高橋啓介、中里毅、高橋涼介とのバトルを描くのですが、どれもTVアニメ版で描かれたのは結構昔のため今ほど表現技術が高くないです。それで本作で現代技術を駆使しあのバトルを最新のアニメーションにしているので、頭文字D原作の荒々しさを再現したド派手なバトルになってます。個人的にはここがすごく好きです。

ただ拓海の86に初めて啓介のFDが追い越されるシーンでは、啓介は86に追い越されたことにのみ驚いており、原作およびTVアニメ版にあった慣性ドリフトに対して驚くシーンが無くなってしまい、啓介というプロドライバーが86のドライバーによるドラテクに驚愕するシーンから、啓介のFDをブチ抜いたすごい車があったみたいな車の性能を誇張したようなシーンに意味が変わっています。このようにカットしたシーンによってストーリーが少し変わってしまうところは評価が別れるところです。